同技術を実現するために、トヨタとデンソーが共同開発した『CAN-Gateway ECU』が採用された。クルマに装備したCAN-Gateway ECUは、走行中の車両から、GPS信号、アクセルペダルストローク、ステアリング回転角、ブレーキ操作信号、シフト操作信号、エンジン回転数、車速など自分の走行データを受信する。
今回の試乗会では、CAN情報と位置情報をUSBメモリに書き出し、その情報を「グランツーリスモ」のシミュレーションエンジンに読み込ませ、「グランツーリスモ」のリプレイ映像としてビジュアライズするようすが披露された。
「グランツーリスモ」上で実車の走行シーンを再現できることで、サーキットでのライン取り、ブレーキやアクセルの踏み込みタイミングなど自分の走りや運転テクニックをゲーム上で再現して学習できるので、運転技術の上達にも結びつく。さらに、将来的には現実世界のマシンとバーチャルな世界のマシンが、リアルタイムでバトルを楽しむといったことなども可能となりそうな技術である。
同試乗会では筆者も86に試乗、86と言えばやっぱりドリフト!?、“華麗にドリフトを決めたい”とグランツーリスモ5でドリフトを事前に練習して試乗会にのぞんでみた。
試乗で与えられたチャンスは2周、試乗車の86はオートマチックで2ペダル、シフト操作はステアリングにパドルシフトが用意されているので、練習環境と一緒。実車に装備される横滑り防止装置は「VSCスポーツ」モードで、まずはプロドライバーの隣に載ってコースを下見した。
グランツーリスモ上で86をドリフトさせるには、自分流ではあるが●クリッピングポイントにめがけてステアリングを切る、●重心が横に移ったところでアクセルオフ、●重心が横・前に移ったところでシフトダウン(3速であったら2速へ、グリップの高いタイヤではスライドのきっかけとして軽くポンとブレーキを踏むことが必要)、と行った手順でドリフトに持ち込めるのであるが、現実世界では果たしてどうなるかが心配であった…。
詳細は動画で確認してほしいが、現実世界は甘くはなかった。現実のサーキット走行に舞い上がってしまい、ドリフト走行どころではなかった。ドリフトしようと思ってもいない2コーナーでお尻が出てびっくり、VSCの介入がおそらくあったと思われるが、ことなきを得た。
ただ、現実世界でも練習を重ねれば、ゲームでできた走行を現実世界でも再現できそうな印象。ゲームの世界と現実世界のクルマの挙動がほぼ一緒なのは「グランツーリスモ」の完成度の高さなのだろう。ゲームで走り込めば走り込むほど、現実のドライビングテクニックにもいい影響がありそうな印象を受けた。
《レスポンス 椿山和雄》
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