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【レビュー】久しぶりにタッチペンを駆使しまくった『あつめて!カービィ』

任天堂最後のニンテンドーDSソフト(になるかもしれない)『あつめて!カービィ』のプレイレビューをお届けします。

任天堂 DS
あつめて!カービィ
  • あつめて!カービィ
任天堂最後のニンテンドーDSソフト(になるかもしれない)『あつめて!カービィ』のプレイレビューをお届けします。

■『あつめて!カービィ』とは
『あつめて!カービィ』は、群体アクションゲームです。従来のような十字ボタンを使って操作するのではなく、タッチペンを使ってカービィを操作します。

今回のカービィは『毛糸のカービィ』に続き「吸い込み」は出来ません。これは10人に分かれてしまった為。その際現れた「勇者の心」を操作し、最大10人のカービィを操りゴールに導きます。

勇者の心はタッチした所に★が表示され、カービィはそこに向かって移動します。2回タッチするとダッシュ。カービィをはじくとジャンプ、タッチし続けると★にカービィがくっつき、描いた線の上を移動します。ただし距離の制限があるのでずっと移動は無理となっています。

■青いカービィと天使のカービィ
カービィはフルーツを集めて100ポイントたまると新たにカービィがやってきます。これを繰り返すことで最大10人まで増やすことが出来ます。なるべく普段から10人いる状態を保ち続けるのが『あつめて!カービィ』の基本となります。

カービィはダメージを負うとカラダの色がピンクから青に変わります。この状態でさらにダメージを負うと天使になってしまいます。天使の状態で放っておくといなくなってしまいますので、他のカービィをくっつけて助けます。すると青いカービィとして復活します。

青いカービィは回復リングをくぐるとピンクの元気いっぱいなカービィに戻ります。クリアだけならダメージを負っても平気ですが、ノーミスでパーフェクトクリアを目指すとなると難易度がかなり高くなります。まずは気にせずステージクリアを目指すといいでしょう。

■吸い込みが出来ないカービィ、ピクミンのように力を合わせて戦う
今回のカービィは「吸い込み」や「コピー能力」を使うことが出来ません。敵に接触すると「ぽかすかバトル」が開始。カービィがぽこぽこ攻撃して敵を倒そうとします。が、1人ではたくさんダメージが与えられず、返り討ちに。何度も何度も攻撃してやっと倒すことが出来ます。これはカービィの人数が増えればその分楽になり、なかなか倒せなかった敵もアッという間に倒すことが出来ます。その姿はまるでピクミンと重なります。
(※ピクミンも1匹ではすぐやられてしまうけど、大勢で挑むことで巨大な生物を倒せた)

■3800円のボリューム
普通、アクションゲームは4800円~5800円で販売されますが、『あつめて!カービィ』は3800円。店頭での実売価格は3000円ちょっとと、新品にも関わらずかなりお安い価格。ボリュームはその分少ないのでは?と、感じるかもしれませんが、それを補うサブゲームが登場します。

従来のカービィシリーズのサブゲームは4人で遊ぶ、チョットした物が3種類と言うのが殆どでした。『あつめて!カービィ』では久しぶりのピンボールゲーム「カービィのたいけつ!ピンボール」、RPGの戦闘だけに特化したような「カービィマスター」、シューティングゲーム「空中探検隊EOS」など、3種類以上あります。

1本1本がちゃんとしたゲームとして作られているので、本編とは違ったゲーム性を楽しむことが出来ます。ゲーム中では架空のDSパッケージもデザインされていて、細かいコダワリを感じます。

なお、サウンドテストを含むサブゲームを遊ぶには本編でメダルを集める必要があります。コースに3~5枚隠されているので、これをたくさん集めることでどんどん解放されていきます。

余談ですが、サウンドテストはイヤホンを指してDSをスリープモードにしてもちゃんと音楽が聴けるんですよ。これは全ソフトが見習ってほしいくらいです。
(『スターフォックス64 3D』ではスリープモード中に音楽は再生されず)

■カービィの声入り
『スマブラ』シリーズやアニメでお馴染み、カービィのキャラクターボイスが本作には入っています。カービィがアクションする度にポヨポヨ喋ります。ジャンプしたり、ダメージを受けたりなど、掛け声程度ですが、これがあるないでカービィの可愛らしさに磨きが掛かります。声自体は『毛糸のカービィ』に近いイメージです。

■総評
『あつめて!カービィ』は、『ピクミン』のような指揮操作を楽しむゲーム&ミニゲーム集と言った所でしょうか。今までのカービィとは違う、タッチペンを使ったゲームと割り切れば、ハマれること間違いないでしょう。そこはカービィブランドを使っているだけのことはあります。

ただし、タッチ操作を毛嫌いしている人は向かないかも。とにかく頻繁にタッチ操作をするので、従来のようなカービィゲームを求めるなら2011年発売のWii版『星のカービィ』を待った方がいいでしょう。

参考までに、本編クリアまでに私がプレイしたカービィをはじいた回数は約12時間で1万1843回でした。

今の所、『あつめて!カービィ』が任天堂が発売する最後のDSソフトと言うことになります。今後は3DSやWii Uに開発がシフトしていくでしょうし、本当に最後になるかもしれません。任天堂がDS末期のタイミングで発売したタッチペンアクション、DSユーザーの方も3DSユーザーの方も試してみませんか?

『あつめて!カービィ』は、好評発売中で価格は3800円(税込)です。

(C)2011 HAL Laboratory. Inc. / Nintendo
《》
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