人生にゲームをプラスするメディア

『塊魂』の高橋氏が明かす発想術は「奇妙な取り合わせ」 ― 今度はFPSを作りたい

『塊魂』の高橋氏がバンダイナムコゲームスを辞めてからの心境を語ります。

その他 全般
『塊魂』の高橋氏がバンダイナムコゲームスを辞めてからの心境を語ります。

海外メディアGamasutraは、『塊魂』を手がけた高橋慶太氏へのインタビューを発表しています。

「幸せと心配は同じコインの表裏だということが分かります。これからのことは気がかりですが、ナムコにいたとしても別の心配があったんじゃないかと思います」

先日氏が設立したUvulaはまだ会社という形ではなく、「表現のためのプラットフォームが必要だったのでドメインを買った」とのこと。 Uvulaとは英語で「口蓋垂(のどちんこ)」の意味になりますが、その由来は意外なところにありました。

「携帯電話の辞書アプリを使ってランダムに言葉を探していたときに目を引いたんです。こんなに美しい言葉は見たことがない。Uvulaを日本語の“のどちんこ”にして、さらに英語に直すととても不格好になります。僕はこの英語の美しい単語と日本語の不格好な言葉の奇妙なコントラストが好きなんです」

これまでも『塊魂』『のびのびBOY』などユニークなゲームを発表してきた氏ですが、早速新たなゲームのアイデアを語っています。

「音楽ゲームに関するざっくりとしたアイデアがあります。だけどこれはそんなに売れるとは思えませんね。IndieCade(国際インディゲームフェスティバル)のためのFPS(一人称シューティング)のアイデアもありますよ。これは『Killzone』のチームと一緒に作ってみたいですね。敵を撃つとあなたのキャラクターが大きくなって、逆に撃たれると小さくなる。プレイヤーの身体が大きくなったり縮んだりするので、面白がっているうちに“敵を撃つ”という本来の目的を忘れてしまうっていうのは面白いんじゃないでしょうか。こういったゲームを専門にする会社と一緒にやるのがいいんじゃないかと思っていて、『Killzone』のチームは良い取り合わせのように見えるんです。こういう妙な組み合わせには魅力がある」

シリアスな作風の『Killzone』チームと、ユーモラスな作風の高橋氏が組むことになれば、どんな化学反応が起こるのでしょうか。非常に興味深いコラボです。

身体が大きくなったり小さくなったりという理屈抜きの面白さと、これを『Killzone』のチームと作ろうとする奇妙な取り合わせ、二つの妙味が高橋氏の発想術ということなのでしょうか。
《水口真》
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめの記事

その他 アクセスランキング

  1. 待たせたな!2025年8月に発売されるタイトル5選─注目の「メタルギア3」リメイク、ホラーや生活系まで夏を彩る作品がぞくぞく登場

    待たせたな!2025年8月に発売されるタイトル5選─注目の「メタルギア3」リメイク、ホラーや生活系まで夏を彩る作品がぞくぞく登場

  2. ウイングゼロら5機体の新たな姿「クロークドカスタム」をじっくり観察!「ガンダムW」30周年記念映像のキャラ・MS設定画が公開

    ウイングゼロら5機体の新たな姿「クロークドカスタム」をじっくり観察!「ガンダムW」30周年記念映像のキャラ・MS設定画が公開

  3. 「ガンダムW」30周年記念映像に大反響!マントを羽織った新機体「ウイングガンダムゼロ クロークドカスタム」など、本編未登場のMS・キャラも

    「ガンダムW」30周年記念映像に大反響!マントを羽織った新機体「ウイングガンダムゼロ クロークドカスタム」など、本編未登場のMS・キャラも

  4. 渋谷駅でポケモンの生態を学べる…!? 「ポケモン生態図鑑 マチカドミュージアムinシブヤ」8月3日まで掲出―ポケモンの体温や群れ、なわばりが解説の特大パノラマ

  5. 「ガンダム ジークアクス」制作スタッフによる「シイコ・スガイ」の水着ファンアートが超セクシー!もちろん「坊や」も一緒

  6. PS版『ToHeart』のタイトルを変更せずに済んだ“ファインプレー”を高橋龍也氏が解説─意外な展開にSNSで驚きの声

  7. 『ダンガンロンパ2』をアニメ化しない理由とは? 小高和剛「あのキャラ達の物語はあれでお終い」

アクセスランキングをもっと見る