海外のレビューを点数化し、ゲームの評価を算出しているのがMetacritic。海外ではゲームを評価する指標として重要視されており、大手ゲーム会社がボーナスの査定に取り入れたこともあったほどです。
レビューの評価を点数化することで、据置機はベスト15、携帯機はベスト10が選出されています。興味深いのはベストの中における日本ゲームの本数です。
■据置機ベスト15中の日本ゲームの本数
・Wii:8本(1位、2位、5位、6位、7位、8位、11位、12位)
・プレイステーション3:3本(3位、9位、15位)
・Xbox360:2本(3位、4位)
■携帯機ベスト10中の日本ゲームの本数
・ニンテンドーDS:7本(1位、2位、4位、5位、6位、7位、10位)
・PSP:5本(1位、2位、3位、4位、8位)
注目すべきは携帯機とWiiにおける日本ゲームの強さです。ニンテンドーDSでは7本、PSPでは5本、Wiiでは8本とかなり優秀な結果。「日本のゲームが海外で通用しなくなった」といわれ出していますが、HD機以外では立派に通用していると考えていいでしょう。
良くありそうな疑問を三つまとめてみましょう。
1:「任天堂ハードでは任天堂ゲームのみが評価されるんじゃないの?」
ニンテンドーDSの7本の日本ゲームのなかで、任天堂ゲームは4本。Wiiの8本のなかでは2本のみ。2010年上半期のゲームでは、サードパーティ製のものもきちんと評価されているようです。
2:「メタスコアが良かった=売れるという訳ではないんじゃないの?」
評価が低い(メタスコアが低い)よりはよほどよいでしょう。
集計はメタスコアとユーザー点数で行われていますが、ランクインしている日本ゲームはどちらも良い点数になっています。
3:「2010年上半期だけ日本ゲームの評価が良かったんじゃないの?」
Metacriticの通算トップ20を見ると、ニンテンドーDSは20本中18本が日本ゲーム。PSPは20本中12本が日本ゲームとなっていますので、2010年上半期だけに限ったことではないようです。
このタイミングでニンテンドーDSとPSPという二大携帯機が台頭していたのは日本ゲーム界にとって救いだったといってよいでしょう。少なくとも、携帯機の世界では日本的なゲーム作りがまだまだ求められているといっていいかも知れません。逆境の中、得意分野にリソースを集中するというのは立派な生き残り戦略。携帯機に注力するというのは決して後ろ向きの選択ではないのではないでしょうか。
ですが、ここに気がかりな存在があります。「ニンテンドー3DS」です。3D立体視という大きな特徴を持つ「ニンテンドー3DS」は携帯機の世界を一度リセットするものになるでしょう。日本的なゲーム作りがニンテンドーDSやPSP同様に「ニンテンドー3DS」でも通用するとは限らないのです。
ただ、既に評価が定まりつつあるHD機で勝負するよりはよほど分の良い賭けになるでしょう。「ニンテンドー3DS」は日本製ハードですし、アイデア勝負は日本人が得意とするところなのですから。3Dという新たなフィールドに乗り遅れた時こそ、真に「日本のゲームが海外で通用しなくなった」ということなのかも知れません。
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