初代iPhone・iPod touchが発売されたときから、「画面の大きなiPod touchが欲しいなあ」という潜在的な欲求はあったはず。そして、ただ製品を作るだけなら、そんなに難しくありません。ならば他社に先を越される前に、「一番乗り」の栄誉を勝ち取ってしまう。iPadにはどこか、そうしたアップルの焦燥感が感じられます。
ニンテンドー3DSも同じです。薄型テレビの需要が一巡した頃から、立体視が次のトレンドになる流れがありました。映画「アバター」の大ヒットで多くの人が立体視を体験する機会も得ました。しかし一般家庭に立体視対応テレビが普及するには、まだ時間がかかる。そんな絶妙のタイミングでのニンテンドー3DS発表です。ここにも、ぼやぼやしていたら他社に先を越されるという思いが感じられます。
ただし、突飛な物を作るだけなら誰でもできます。それに人は突飛なものには好奇心と共に警戒心もいだくもの。ちょっとでも使い勝手が悪かったり、不親切だったりしたら、すぐに駄目のレッテルを貼られてしまいます。第一印象がすべてを決めてしまうのです。そのための配慮や作り込みは、どちらも尋常ではありません。
E3でも筆者をはじめ、多くの業界人がニンテンドー3DSの立体視映像を体験しました。おそらく好感触を抱いた人が多かったのではないかと思います。それと共に、ゲームソフトによって立体視の生かし方に違いがあることも感じられたのではないでしょうか。先ほどと同じで、ただ立体視にするだけなら、誰でもできますから。
ゲームの映像が2Dが3Dになった時のように、今こそゲーム開発者の知恵の見せどころです。私たちの頭の中にある「?」を「!」に変えてくれる。そんな新鮮な驚きを受ける遊びを期待しています。
関連リンク
編集部おすすめの記事
任天堂 アクセスランキング
-
【特集】『星のカービィ』一番強いのはどれだ!?最強コピー能力10選
-
『桃鉄』ソロプレイ全物件制覇こそ、“おうち時間”を最高に楽しむエンドコンテンツ!ワンミスで資産が吹き飛ぶ地獄のサバイバル100年を生き延びろ
-
『スマブラSP』勇者の「パルプンテ」は何が起こる!? 100回検証して効果をまとめてみた
-
衝撃の事実!『ポケモン』モンスターボールの誕生に隠された“ある教授の研究”とは…
-
『オクトパストラベラー』美しい世界、先が気になる物語、絶妙な戦闘バランス─“丁寧”を積み上げた職人気質なRPGに没頭【プレイレポ】
-
ポケモン「ヤドンパラダイス」が正式にオープン、4コマまんが・アニメ・ぬりえ・壁紙などヤドンだらけ!
-
『ポケモン ソード・シールド』DLC「鎧の孤島」の小ネタ24選! ダクマ抜きでもストーリーは進められる!?
-
元ドット職人が教える『あつまれ どうぶつの森』マイデザインお役立ちテクニック!描き方の初歩から独特な「なめらか補正」まで幅広く解説
-
『ポケモン』最推しの「女性ジムリーダー」ランキング! カスミやスズナ抑えた1位は…【アンケ結果発表】
-
ニンテンドースイッチでプレイしたい和風ゲーム5選!天下統一・妖怪退治・借金返済と桜が散ってもゲーマーは大忙し







