人生にゲームをプラスするメディア

『BIT.TRIP CORE』の作者が哲学を語る「レトロなインスピレーションを追求し続ける」

70年代のビデオゲームをリスペクトするという意欲作のWiiウェア『BIT.TRIP CORE 〜リズム星人の逆襲〜』(以下『CORE』)。開発元であるGaijin GamesのAlex Neuse氏は「レトロなインスピレーションを追求し続ける」といいます。

任天堂 Wii
70年代のビデオゲームをリスペクトするという意欲作のWiiウェア『BIT.TRIP CORE 〜リズム星人の逆襲〜』(以下『CORE』)。開発元であるGaijin GamesのAlex Neuse氏は「レトロなインスピレーションを追求し続ける」といいます。

Neuse氏は「任天堂はWiiウェアを実験的か創造的なゲームの場所にしたいのだと思う。任天堂は開発者にフレンドリーで、私はスタッフと共に作りたいゲームを作れる」と任天堂の姿勢を高評価します。

『CORE』のストーリーは背景や音楽、カットシーンを通して語られるものであり、最初に遊んだ時には気づかないだろう、とNeuse氏。「内容は受け手の解釈に任されているし、何を考えるかは彼ら次第」であるとしています。

ゲームの難易度に関しては「あらゆるゲームが誰にでも解けるようになっているべきとは思わない」とコメント。「私はXboxの『NINJA GAIDEN』を解けるし、解けない友達に見せて楽しんで貰うこともできる。最初の『メタルギアソリッド』を私は解けないが、友達が解くところを見て好きになったし、驚異的だと思った」と解けること=面白さではないとする意見を披露。
「私のゲーム難度への哲学は、“あらゆるゲームデザイナーが、自らが欲し、適切と感じる難度のゲームを作ること”」であり、「遊ぶ側にもビジョンがあるから、好きになることも嫌いになることもできる。それは彼ら次第」と作り手と受け手の感性をそれぞれ尊重する方向でのゲームデザインがなされるのが理想とする見解を明らかにしました。

シリーズの今後に関して氏は、「必死にアイテムを集めるゲーム」などの進歩したゲームは存在するが、自分たちは「レトロなインスピレーションをキープするつもり」であり「インスピレーションをもたらしたい」と発言し、現状の方向性を維持することを確認。

「西洋の開発者は”TVに映し出す”ため働くが、日本の開発者は”コントローラーに入力する”ために働く」という言葉に感銘を受けたというNeuse氏、日本のゲームメーカーが作り続けてきたような品質のゲームを作りたいし、”コントローラーに入力する”ために仕事をしたいとしています。
《水口真》
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめの記事

任天堂 アクセスランキング

  1. 任天堂のインパクトある悪役10選【特集】

    任天堂のインパクトある悪役10選【特集】

  2. ダークファンタジーACT『明末:ウツロノハネ』舞台の明王朝末期の蜀でいったい何が起こっていたのか?ゲームをより深く楽しめるように歴史的背景を学ぼう【ゲームで世界を観る 特別編】

    ダークファンタジーACT『明末:ウツロノハネ』舞台の明王朝末期の蜀でいったい何が起こっていたのか?ゲームをより深く楽しめるように歴史的背景を学ぼう【ゲームで世界を観る 特別編】

  3. 【特集・アンケート】「『ファイアーエムブレム』あるある」10選―“鋼よりも鉄”“0%と100%しか信じない”“タイトルの表記間違いが気になる”

    【特集・アンケート】「『ファイアーエムブレム』あるある」10選―“鋼よりも鉄”“0%と100%しか信じない”“タイトルの表記間違いが気になる”

  4. 『ポケモン』野球ファン必見!独特な投球フォームの元ネタ3選

  5. 『ファミコンウォーズDS 失われた光』がクラブニンテンドーの景品として2014年5月より配信 ― ネット対戦やオリジナルマップでのプレイも

  6. 『MOTHER2』一度でいいから食べてみたい作中の料理10選

  7. 『スーパーマリオメーカー2』小ネタ20選!知っていればコース作りやプレイがより楽しくなるかも

  8. 『あつまれ どうぶつの森』これは気付いてた?博物館の魅力が垣間見える魅力を再チェック─アンチョビは時々襲われるし、ムカデが脱走することも

  9. 2台目のニンテンドースイッチを手に入れた時の5つのメリット

  10. 『あつまれ どうぶつの森』愛されキャラ「しずえさん」の何気ない動作に癒されよう!そのかわいい一挙一動を映像で紹介―たぬきち編もあるよ

アクセスランキングをもっと見る