人生にゲームをプラスするメディア

【E3 2009】『Fallout 3』のベセスダが放つ近未来FPS『BLINK』レポート

「FALLOUT3」で一躍日本のコアゲーマーに名前が知られるようになった、ベセスダ・ソフトワークス。E3でのブースは完全アポイントメント体制で、中は謎に包まれています。その同社から新作『BRINK』のクロースドプレビューが実施されると聞いたので、潜入してきました。タイトル以外、ジャンルも内容もまったく謎のこの新作。はたしてどのようなゲームなのでしょうか?

ソニー PS3
BLINK
  • BLINK
  • BLINK
  • BLINK
  • BLINK
「FALLOUT3」で一躍日本のコアゲーマーに名前が知られるようになった、ベセスダ・ソフトワークス。E3でのブースは完全アポイントメント体制で、中は謎に包まれています。その同社から新作『BRINK』のクロースドプレビューが実施されると聞いたので、潜入してきました。タイトル以外、ジャンルも内容もまったく謎のこの新作。はたしてどのようなゲームなのでしょうか?

これが全世界初公開となる『BRINK』のプレゼンを行ったのは、イギリスの開発スタジオSplash DamageのCEO、ポール・ウエッジウッド氏。結論から言うと『BRINK』は、まだまだ内容は不明な点が多いものの、かなり野心的な挑戦を行っている近未来モノのFPSでした。プラットフォームはXbox360・PS3・PCで、発売は2010年春を予定しています。日本での発売は未定ですが、公式サイトでは日本語も選べ、可能性は高いようです。



『BRINK』の舞台は何百島もの人工島から構成された海上都市ARK。海面の異常上昇が発生し、今やARKが人類最後の生息地となった近未来という設定です。しかし、ここでも「セキュリティ」と「レジスタンス」の二つの勢力によって争いが続いていました。しかも25年間も続いた抗争によって、ARKの損傷がひどく、今や人類は絶滅の縁で狂気のタップダンスをしている状態。プレイヤーはこの二大勢力のどちらかに所属し、人類の生き残りをかけたミッションに従事していくことになります。



とまあ、これだけ聞けば良くあるFPSに思えますが、『BRINK』の特徴はここから。第1に非常に多彩なキャラクターカスタマイズゼーションがあります。顔や体系、髪型、服などのパーツを選択していき、192億とおりものキャラクターが作成可能! 作成したキャラクターはシングルプレイ、CO-OPモード、8人までのマルチプレイのいずれでも使用できます。ただしストーリーの都合上、性別は男性しか選ぶことはできません。

第2の特徴は「SMART」ボタン。『BRINK』の操作系は古典的なFPSを踏襲していますが、一つだけ違うのが「SMATR」ボタンです。これは、いわゆる「アクション」ボタンに相当し、ジャンプやスライディング、ドアを開けるといった行動が、すべて「SMART」ボタンを押すだけで実行されるというもの。プレイヤーをとりまく環境に応じてボタンの意味が変わるので、これさえ押せば良く、いちいち操作に迷わなくてすむわけです。

第3の特徴はプレイヤーの行動や場所、環境、仲間などに応じて、ミッションやゴールなどが自動生成されること。ゲームはミッションをこなしていくことで進んでいき、プレイヤーの目標は常に明確化され、ステージのどこに行けばいいか、何をすればいいかすぐにわかるとしています。具体的にどのようなシステムかは不明ですが、プレイヤーとゲーム環境の関係に一石を投じるかもしれません。

このほか「バーチャル・テクスチャリング」技術により、非常にリアルなグラフィックが実現できる、としています。

デモプレイはスラム化した造船所「コンテナ・シティ」で、セキュリティ側のキャラクターを使って行われました。キャラクターが即興で作成され、一通りの操作方法に加えて、「SMART」ボタンの説明がなされ、ワンボタンでコンテナの上に登ったり、赤外線センサーの下をくぐり抜けたりといったアクションが紹介されて終了。残念ながらパッと見ただけでは、よくあるFPSとの違いがわかりにくかったのですが、今後の情報に期待したいところです。
《小野憲史》
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめの記事

ソニー アクセスランキング

  1. 【特集】「不思議の国のアリス」が題材のゲームまとめ…可愛くも不気味な作品の数々

    【特集】「不思議の国のアリス」が題材のゲームまとめ…可愛くも不気味な作品の数々

  2. 『FF7 リメイク』ミッドガル&壱番魔晄炉はどう変わった? 体験版でその変貌ぶりをチェック

    『FF7 リメイク』ミッドガル&壱番魔晄炉はどう変わった? 体験版でその変貌ぶりをチェック

  3. なんで『パワプロ』上級者は「ロックオン」無しでも変化球が打てるの?ハイレベルすぎるプロ選手の対戦動画から、その秘密をじっくり解説

    なんで『パワプロ』上級者は「ロックオン」無しでも変化球が打てるの?ハイレベルすぎるプロ選手の対戦動画から、その秘密をじっくり解説

  4. プレイステーション3で『葛城ミサト報道計画』始動! 〜 政治からアニメまで最新ニュースをミサトが読み上げ

  5. 『モンハンワールド:アイスボーン』下手くそでも「ソロ用ムフェト・ジーヴァ」に勝てるのか? 新規救済に見えた“(ある意味)辛い狩猟”をレポート

  6. バンナムの新作PvPvEメカシューター『シンデュアリティ』新情報!登場キャラ&メカが紹介【TGS2022】

  7. 『風ノ旅ビト』ローカライズプロデューサー岩瀬氏にインタビュー

  8. PS5までの歴代PlayStation据え置きハードを振り返る!これまでの進歩とこれからの進歩を見比べよう

  9. 『サイバーパンク2077』の神社には何が祀られているのか?―神道に詳しい漫画家に訊いたら意外と色々リアルだった

  10. 『ぼくのなつやすみポータブル2』俳優の仲村トオルさんが声優に初挑戦

アクセスランキングをもっと見る