英国バーミンガムのロングヒル特別支援学校では、PSPのカメラが手話教育に大きな成果を上げています。先生の授業を録画しておけば、後から何度でも再生できるというわけです。また、手話で語られる童話を動画化する試みもスタートしています。
パリのインディーズバンド「Without Faces」はゲームボーイのポケットカメラとプリンタを使ってPVを制作しています。音楽に合わせてモノクロのアニメーションが展開するというもので、モノクロであることと(現在の観点から見ての)画素数の少なさが独特の味わいを生み出しています。
ポケットカメラの画素数の少なさをテイストとした「Without Faces」のPV。PSPが持ち運べることと記憶容量の大きさを活かしたロングヒル特別支援学校の手話教育。ゲーム機は想像力に応じて様々な可能性を発揮することが分かります。
こうした試みを活性化させるのがインターネットの存在でしょう。
かつては局地的な試みに留まっていたものがインターネットで発信され、多くの人がインスパイアされます。また、作者の元へリスペクトが届くのも容易になっており、これは新たなモチベーションとなります。一つの試みから新たな試みが生まれる土壌が整ったというわけです。
必要としている人の元へ情報が届く速度が上がったのも大きなポイントです。ロングヒル特別支援学校の手話教育のケースは、手話に携わる人にとって高い重要性を持つはずです。新たな手法を伝えるのも、検証した結果を持ち寄るのも、改良するのもインターネットなら容易です。教育に関わることだけに、新たな方法の伝播も改良も早ければ早いほど良いのではないでしょうか。
今回挙げた他にも、Wiiリモコンがリハビリや産業訓練に応用されつつありますし、PSP用の教育動画をインターネットで配信する試みもスタートしています。ゲーム機とインターネットの関わりは、ゲーム機にLANケーブルを繋ぐばかりではありません。ゲーム機を使う人同士のネットワークも重要です。手軽で丈夫で、多くの人が持っているゲーム機。教育や医療、芸術に応用するための様々なアイデアが生まれ、改良の速度が上がるのであれば、大きな意義があります。ゲーム機の活用、そのアイデア交換の場をゲーム機メーカーが設けるというのも、時代に即した試みといえるのではないでしょうか。
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