「nForce790i SLI」は「nForce780i」のメモリをDDR2からDDR3に対応させたモデルです。フロントサイドバスを1600MHz以上に対応させています。nForce780iに採用された「3-way SLI」と、そのための「3つのPCI Express x16」スロット、「ESA」なども踏襲されており、「nForce780iのDDR3 SDRAM版」です。
nForce700iシリーズの最上位版となる「nForce790i Ultra SLI」は、「nForce790i SLI」をさらにクロックアップしたいと望む「最速の処理速度にこだわるPCエンスージアスト向け」のチップセットです。DDR2メモリ用に開発された高速化技術はDDR3用に改良されています。
例えばDDR2メモリで採用されたEPP(Enhanced Performance Profiles)技術はDDR3版にも継承され、EPP2となりました。EPPはメモリモジュール上で性能情報を格納しているSPDチップの空き領域に追加情報を加えて、ユーザーが望む性能で動作させる機能です。この情報を操作することで、メモリのクロックアップを簡単に設定できるようになります。EPP2ではFSBのクロックアップ設定に合わせて、メモリのクロックアップ設定が自動的に行われます。
また、NVIDIA独自の高速化技術DASPは最新のバージョン4.0を搭載しました。DASPはDynamic Adaptive Speculative Pre-Processorの略で、CPUが呼び出すメモリ領域を推測し、あらかじめキャッシュする技術です。インターフェース面ではPCI Express 2.0について、MCPチップと組み合わせることで6本のグラフィックカード搭載に対応します。これらの技術により、nForce790i Ultra SLIではnForce780iに対して40パーセントもクロックアップ性能を向上させました。
インテル向けプロセッサ用としては最上位のnForce790iですが、AMD向けのnForce780aに採用された"Hybrid SLI"は搭載されていません。これはnForce790iがクロックアップ志向のパワーユーザー向けであり、省電力機能である"Hybrid SLI"がなくても魅力低下にならないと判断したようです。しかし、NVIDIA社は、今後も"Hybrid SLI"の技術をさらに改良していくと述べており、いずれはインテル向けチップセットにも搭載されることになるでしょう。円高のいま、安くnForce790iマザーボードを入手するか、もう少し待って"Hybrid SLI"対応の次期製品を待つか。インテルCPUファンには悩みが続きそうです。
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