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【CEDEC2007】ケータイゲームの可能性 〜「モバゲータウン」を例に〜

低年齢層を中心に、いま絶大な人気を誇る携帯サイト「モバゲータウン」。お手軽に遊べるたくさんのゲームを揃え、現在は会員数を600万人以上に伸ばしている巨大サイトです。このフォーラムでは、「モバゲータウン」を運営しているディー・エヌ・エーから、ポータルコマース事業部モバイルポータル部 部長の畑村匡章氏がサイト運営の仕組みや、会員数を伸ばし続ける秘訣について紹介がありました。

モバイル・スマートフォン 全般


サイトの会員数は7月に644万人を突破し、月間PVは120億PVを記録しました。これは、ひとりあたり一日56ページを閲覧した計算になります。56ページという数字はとても多いように感じられますが、これが実際のデータのようです。畑村氏は「このような数字を出すと、ゴースト会員が多いのでは? と疑われるのですが、違うんですよ」と笑いながら、続けて発表したのは一ヵ月以内にサイトにアクセスした会員数の人数です。なんと、この数字も463万人という会員数が出ていました。このデータから、ほとんどの会員がアクティブユーザーであることがわかりました。

■他社との協力関係について

サイト内通貨の「モバゴールド」は、さまざまな方法で入手できます。もっとも簡単なのは友だち紹介です。「モバゲータウン」に友だちを紹介すると、紹介した会員には300ゴールドをプレゼントされます。この他に、スポンサーのサイトに入会すれば数百ゴールドがもらえ、バナーサイトをクリックすると2ゴールド。さらにショッピングサイトで商品を購入すると、金額によって規定のゴールドを得られます。このような仕組みを元に、他の企業とのタイアップも積極的に行なっています。

発表されたのは、日本コカ・コーラとのタイアップ事例です。コーラの商品を認知してもらうために、ディー・エヌ・エーと日本コカ・コーラは特設サイトを作成し、Flashのゲームを配置しました。特設サイトではアバターのアイテムがもらえるスロットマシンを置き、一日一回だけプレイできるようにしたそうです。そのため、毎日のように多くのユーザーが訪れ、レアアイテムを当てるためにスロットマシンを遊んだそうです。さらに、架空の人物「コークスキー」というキャラクター「モバゲータウン」上に作り、サイト上で日記を書くという企画も行なったそうです。

■今後の展開

フォーラムの最後に、畑村氏は携帯電話サイト以外の企画について紹介しました。「実現させるかどうかはまだ未定ですが」と前置きをした上で、いまあるFlashゲームを作り込み、家庭用ゲームや携帯ゲームに発展させたい考えを述べました。また、いろいろなゲーム開発企業とアライアンスを作り、モバゴールドを使って双方にメリットがあるサービスも検討しているようです。
《佐藤隆博》
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