「プロジェクトゴッサムレーシング4」(PGR4)は、Xbox1から続く由緒正しいマイクロソフトのドライブゲームシリーズだ。クードスという独特のスコアシステムを持ち、単に速さを競うだけでなく「見せる走り」が重要という、実車が登場するゲームにしてはユニークな内容になっている。
「PGR4」のゲームマネージャー、グレッグ・パワード氏によると、「PGR4」のコンセプトは、従来のスピード・スタイル・チャレンジといった要素に加えて「感情移入の強化」にあるとのことで、キャラクター性を持たせるための様々な仕様が公開された。
「PGR4」では、まずドライバーの名前やスタイル、国籍などを設定する必要がある。これがオンラインモードでのアカウントに相当する。自動車を運転する時はこのドライバーが車内に見えているし、バイクなどの場合はドライバーが直接見える。さらに他車を追い抜いた時にガッツポーズを取ったり、片足乗りなどの仕様も加えられており、感情移入に一役買うというわけだ。
昨今のドライブゲームらしく、非リアル指向とはいえ物理エンジンの作り込みもしっかりしている。最大の特徴は雨や雪、霧、曇天などの天候システムが用意されていることだ。「寒さで路面が凍結したりもするんだ。さすがに台風はないけど、それ以外の天候はあるよ」とパワード氏は語った。
ユニークなのは、これらがレース中でリアルタイムに変化すること。レース中に次第に雨が降ってきて、コースが滑りやすくなったり、水たまりが発生して最適なドライブラインが微妙に変化する、などの要素が加わるわけだ。霧が次第に晴れていくなどの様はXbox360のハイデフ映像をうまく使った、ゲーム的に見てもおもしろい要素だろう。雨の日にフロントウィンドウに流れる水滴なども美しい。
今作で登場するロケーションは10カ所。新宿・ニューヨーク・ロンドンなどに加えて、新たに上海などが加わり、前作の約2倍となっている。上海では5人で取材が行われ、テクスチャー用の写真を撮影したり、モデル制作の資料を集めるだけでなく、実際の都市計画を行かしたコースデザインにするなどの工夫も凝らされている。
他にオンラインモードでは、Xbox LIVE対応にしては珍しくロビー機能が設置される。単に対戦するだけでなく、チームを作って対戦するなどの楽しみ方も可能だ。ライバルカーの動画リプレイをダウンロードするなどの要素も盛り込まれている。日本でも2007年に発売予定だ。
編集部おすすめの記事
ゲームビジネス アクセスランキング
-
ポケモンセンター初売りレポート'07
-
『アズールレーン』ケッコンVRでフッドさんとハッピーウェディング【レポート】
-
海外ゲーマーが選ぶゲームの悪役ベスト25−栄光のトップは一体だれ?
-
ポケモンはここで作られる!ゲームフリーク訪問記(前編)
-
『Beat Saber』オンラインマルチプレイモードに『風ノ旅ビト』のようなゆるい繋がりを感じた
-
「キミの心の応援団長」バーチャルYouTuber富士葵が込める想いとはーーキーマンインタビュー
-
東京国際エンタテインメントマーケット2004で「むげんのチケット」配布
-
【CEDEC 2010】どうやって人を育てる? コーエーテクモの人材育成
-
USJのVRジェットコースター「XRライド」がヤバ過ぎる…レールのない空間を走り、前振りなく急落下する