任天堂から2007年1月18日に発売されるレーシング・アクション『エキサイトトラック』は「Nintendo World 2006」では2台が展示されていました。北米ではロンチタイトルで、ほぼ完成された内容で遊ぶことができました(ローカライズされてないものでしたが)。「エキサイト」ということで『エキサイトバイク』にも通じるゲームなんでしょうか。開発はMonster Gamesです。 操作方法はWiiリモコンを横に倒して持つファミコンスタイル。2ボタンでアクセル、1ボタンでブレーキ・バック、十字キーのいずれのキーでもターボ、+ボタンでポーズとなります。リモコンを右に傾けると右にハンドルを切り、左に傾けると左にハンドルが切られます。ハンドルの切れは良いほうみたいです。空中に車体がある際には、リモコンを手前、もしくは奥に倒すことで、前後の傾きもコントロールできます。 タイトル画面からの流れを書くと、最初にプロフィールを選択(会場では「Nintendo」というプロフィールが用意されてました)、次にモードを選択(「レース」「チャレンジ」「バーサス」などがありました)、グレードを選択(「ブロンズ」「シルバー」「ゴールド」)、次に車体とカラー、最後にコースを選択します。会場でプレイできたコースは「メキシコ」「フィジー」「カナダ」「スコットランド」がありました。 プレイしてみるとかなりのスピード感に驚くと思います。レース・アクションというジャンルの表記にも納得です。Wiiリモコンを左右に傾けて車体をコントロールしてラップ2周のコースを進んでいくのですが、このゲーム、単なるレースゲームとは少々異なります。任天堂の宮本茂氏がいつも言ってることに「順位のないレースゲームを作りたい」ということがありますが、本作はそれを少し実現したものになっています。 具体的には本作のコースのクリアの判定はレース中に集めた星の数で行われます。各コースにはクリアに必要な星の数が設定されていて、それを超えればクリアです。星はざっくり言えば「かっこいい走り」をするとかっこよさに応じて手に入るそうです。実例を出すと、ドリフトしたり、敵のマシンにぶつかったり、長い滞空時間のエアを決めたり、うまく車体を着地させたり、木と木の間を取りぬけたり、リングをくぐったりすることで星が手に入ります。そのとき、スピードが速ければ速いほど獲得できる星の数は多くなります。 ただ順位が関係ないかと言えばそうではなく、ゴールした後、順位に応じた星が貰えます。私がプレイしたコースでは1位で、クリアに必要な1/3くらいの星が獲得できました。コースでの最終的な順位は星の数で決まり、例え走りが遅くて6位になったとしても、最後の段階で逆転することが可能です。 「かっこいい走り」をするためにはリスクが付き物です。なのでこのゲームでは木や車にぶつかってクラッシュしても2ボタン連打で直ぐに復帰+ブーストが貰え、タイムロスは殆どありません。星を目指して果敢にチャレンジしていくことができます。 ブーストは『エキサイトバイク』式にエンジンが焼き切れるまでは使い放題です(メーターで温度上昇が分かります)。ブーストを上手く活用して、猛スピードで木の間をスリ抜けたり、ライバルマシンにハイスピードで体当たりして星をかき集めていきましょう。(ちなみに水中ではエンジン温度は上がらずブーストは使い放題です) このように『エキサイトトラック』はハイスピードかつ、かっこよくオフロードを駆け抜けていくレース&アクションゲームです。絵柄やジャンル自体、日本向けではないような気がしますが、レースの大迫力と星を集めていく爽快感をテーマにした、非常に完成度が高くかつ面白いゲームに仕上がっていると感じました。1月の発売、期待してもいいんじゃないでしょうか? ちなみに大阪会場では『エキサイトトラック』・『GT pro series』・『モンスター4×4』・『ニード・フォー・スピード カーボン』と4つのレースゲームが並んでました。
《土本学》
この記事が気に入ったらフォローしよう
インサイドの最新の話題をお届けします