人生にゲームをプラスするメディア

【インプレッション】ソニックヒーローズ(GC)

リメイクを含めなければ、DC『ソニックアドベンチャー2』以来の、3Dソニックの新作です。今年は、「ソニックイヤー」と呼ばれているとおり、年末あたりに大量のソニックタイトルが発売されます。その中でも、この『ソニックヒーローズ』は中心をなすソフトになるでしょう。ゲームショウでも、ソニックの人気は健在のようで、3機種合わせて10台の試遊台があったのですが、1時間待たなければならないほどの長い行列が続いていました。

任天堂 その他
リメイクを含めなければ、DC『ソニックアドベンチャー2』以来の、3Dソニックの新作です。今年は、「ソニックイヤー」と呼ばれているとおり、年末あたりに大量のソニックタイトルが発売されます。その中でも、この『ソニックヒーローズ』は中心をなすソフトになるでしょう。ゲームショウでも、ソニックの人気は健在のようで、3機種合わせて10台の試遊台があったのですが、1時間待たなければならないほどの長い行列が続いていました。

さて、肝心のゲームのほうはだが、今回は「チームアクション」と題打って、3人のキャラクターを使い分け、ステージをすすんでいくことになります。3人ごとのチームは4つありますが、基本的には、爆走できる「スピード」、飛ぶことの出来る「フライ」、戦闘用の「パワー」の3つのキャラクターで構成されている模様です。「TEAMソニック」では、ソニックが「スピード」、テイルズが「フライ」、ナックルズが「パワー」といた具合になります。プレイ時には、チームの3人のいずれかをリーダーとして選択して操作することができ、時にはリーダーをチェンジしながらすすんでいくことになります。
基本的な操作法としては、いつもと同じようにスティックで操作し、Aでジャンプ、Bにキャラクター毎のアクションと非常に単純なものです。また、Zボタンに「スペシャルアタック」(だったと思います)という、3人一体となって発動する必殺技のようなものが振り当てられていました。選択しているキャラクター以外の2人はXボタンYボタンに振り分けられています。それぞれのボタンを押すことで、それぞれのキャラクターにチェンジします。

実際にはこのキャラクターの使い分けがどういう風になっていくのかというと、通常時はソニックで爆走しつつ、高い段差がある場合にはテイルズを使って上り、障害物や大量の敵がいる場合にはナックルズで吹き飛ばす、という感じです。

これまでは、それぞれのキャラクター単体であったせいで、それぞれの特徴あるアクションをそのキャラだけでしか使えなかったのですが、この3人チームアクションになることによって、それぞれの特徴を融合させた新しい形のステージが生まれると思いますし、またどの場面でどのキャラを使うのか、というちょっとしたパズル性や自由度も生まれてくるのでは、と思います。その点については、ゲームショウの体験版では、プレイ中に、たとえば高い段差があるところでは「ここはテイルズにまかせよう」といったようなボイス(と字幕)が入り、キャラクターチェンジへのヒントを与えていました。

ステージは広く、初めてのプレイならばひとつのミッションをクリアするのにかなり時間がかかるのではないかと感じました。しかし、何度も繰り返し遊んでいけば、「美しく」クリアできるようにきちんといろいろなものが配置されているように見えます。たとえば、普通に走っていけるような所でも、テイルズを使ってうまくジャンプすると、上にダッシュリングが設置されていてスムーズに進んでいける、という感じです。

このゲーム性は、ゲームショウでプレイした限りでは、個人的感想となってしまうけれども、非常に楽しく感じました。ときどきテイルズやナックルのアクションを交えながらも、ソニックでひたすら前を目指していくのはなかなか快感です。基本的に、体験版(たぶん最初のステージ)では高速で走れる部分がほとんどで、『ソニックヒーローズ』はやはりソニックというゲーム以外の何者でもなく、最も楽しくそしてソニックな部分、高速でひたすら先へ先へと突き進んでいく、その部分が中心にすえられていたのはうれしいことです。すべてのステージで爆走できることを期待したいです。

ソニックチームのゲームでは何度も言われているカメラについてですが、通常時にはあまり気にならないレベルにはなっているとは思います。ですが、カメラが普通とは違う位置に回りこんでしまったりすると、方向感覚を失いやすく、元の状態に戻すのにも一苦労です。以前のシリーズよりかは相当改善されていて、このままでも十分だともいえるかもしれませんが、改善の余地はまだまだあると思います。

また、これはPS2版で顕著だったのですが、処理落ちがかなりあったようです。とくに、スピードが速いときにガクガクとなってしまい、スピード感が台無しになってしまっているように見受けられました。XBOX版やGC版では処理落ちはあまり見られなかったようには思いますが、それでも3人で乗り込む高速ボブスレーのシーンでは、カーブを曲がるときにガクガクしているように感じました。これは処理落ちなのかコマ落ちなのか、はたまたカメラの問題なのかどうかはわかりません。けれども、スピード感こそソニックの醍醐味ですし、改善されるべきでしょう。PS2版の体験版でかなりの処理落ちがあった、というようでは、処理がさらに激しい別のステージがある場合には、GC版、XBOX版も同じように処理落ちが起こるのではないか、などと疑ってしまいますし、PS2版も処理落ちがないような状態にチューニングしてほしいものです。

不満点もいくつか書きましたけれども、やはり高速で走るのはとても楽しく、ステージもなかなか楽しい仕掛けがたくさんあり、とてもいいゲームになりそうだと感じました。『ソニックヒーローズ』の発売予定日は、3機種ともに12月18日となっています。
《》
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめの記事

任天堂 アクセスランキング

  1. 『桃鉄』ソロプレイ全物件制覇こそ、“おうち時間”を最高に楽しむエンドコンテンツ!ワンミスで資産が吹き飛ぶ地獄のサバイバル100年を生き延びろ

    『桃鉄』ソロプレイ全物件制覇こそ、“おうち時間”を最高に楽しむエンドコンテンツ!ワンミスで資産が吹き飛ぶ地獄のサバイバル100年を生き延びろ

  2. 『あつまれ どうぶつの森』島の名前アイデア50選!命名に迷っている人は要チェック

    『あつまれ どうぶつの森』島の名前アイデア50選!命名に迷っている人は要チェック

  3. 『スプラトゥーン3』はインクで塗るから実質原稿?!─大人気作に臨む漫画家たちの多様な姿、「SPY×FAMILY」遠藤氏はユニークなイラスト公開

    『スプラトゥーン3』はインクで塗るから実質原稿?!─大人気作に臨む漫画家たちの多様な姿、「SPY×FAMILY」遠藤氏はユニークなイラスト公開

  4. 「Nintendo Switch Online」加入者は早めの「追加パック」乗り換えがお得!残り期間に応じて割引されるの知ってる?

  5. 『ポケモン』4匹に共通する“ある要素”を見つけ出す「ポケモンクイズ」新問題公開!名前・外見・タイプ…正解はどこかに隠れてる?

  6. 『あつまれ どうぶつの森』おすそ分けプレイのメリット・デメリットとは?フォロワーの道具は壊れない、ハチが狙うのはリーダーだけ

  7. 『モンハンライズ』太刀の操作方法・立ち回りを解説!「特殊納刀」がとにかく熱い、圧倒的な手数で敵を斬れ!【個別武器紹介】

  8. 衝撃の事実!『ポケモン』モンスターボールの誕生に隠された“ある教授の研究”とは…

  9. 『星のカービィ スターアライズ』いくつ知ってる?小ネタ10選【ネタバレ注意】

  10. 『マリオ3』は最弱の「カエルスーツ」のみでクリアできるのか!? 特殊すぎる変身アイテムでいざ挑戦【スーパーマリオ35周年特集】

アクセスランキングをもっと見る